第14回議会報告
はじめに  倫理・道徳の「こころ」を育てる町
お金をたくさん持っている人が一番偉い。お金を持っていればおにいちゃんでもテレビ
に出して貰えるし、代議士の先生にでもすぐなれる。いまの日本はお金に目がくらんでいる。
個人も企業もお金のためなら、金儲けのためなら、手段を選ばず、ばれなきゃ嘘、ごまかし、
だまし、何でもありの世の中になってはいないか。お金を持っていることと人間の価値は
違うはずなのに。もっと恐ろしいことは、殺傷が平気 で行われる世の中、それも、こども、
老人にまで。ここに至っては世も末の感。「人は正直でなければならない」
「人は良心に恥じる行いをしてはならない」最近までの日本には一定のモラルがあったし倫理、
道徳が人間形成の土台とされてきた。戦後の日本は経済優先、お金優先の社会へすり変わった。
これだけ荒れ果てた社会になっても「コストだ、改革だ、スピードだ、利益だ」と政治家や企業の
トップは叫ぶが、誰ひとりとして「こころ」の問題、倫理、道徳の道を説く人はいない。
せめて小さな町志免町に正直の種子、良心の種子をまき育てたい。倫理、道徳の「こころ」を
育てる町にしたい。皆さんのご意見、ご提案をお願いします。
○役場への提言
[1]感動を与える窓口サービスと挨拶の励行
「役場が変わらければ町は、変わらない」新しい町つくりの源は先ず役場、
役場職員が自ら変ることであり、変わったことが町民に示さなければならない。
役場が変わったことを示す一つが役場職員の町民に対する「挨拶の励行と
窓口サービスの向上」だと思う。最近の役場は明るくなった、挨拶も窓口も
テキパキして昔と比べたら大変変わったという声が聞かれる反面、
厳しい声のあることも事実。1月〜4月は転入、転出、入学、卒業、就職と
役場を訪れる人の一番多いとき。気を引き締め、笑顔を忘れずに対応して
貰いたい。
5つの提案、実践を。
@ 窓口の挨拶は始めと終わりにきちっと一礼。胸の名札は氏名を大きな字で。
A 電話の応対、受話器を取ったら、必ず課名と氏名を相手に伝える。
相手の用件はメモして復唱する。
B 用件の説明は大きな声でゆっくり、専門用語は使わずわかりやすく丁寧に。
C 回答に時間を要するものは回答日を告げ、約束は必ず守る。
D 高齢者、幼児を抱えた来庁者のタライ回しは絶対にしない。どうしてもという
場合は同行案内し、担当課、担当者のところまで案内する。
その他 3つの提案
@ 町長召集、月1回、窓口担当者の勉強会の実施。
A 「窓口サービス向上月間」年に2回実施。
B 窓口来庁者のうち転入届け者、出生届け者へ、きれいでしっかりした
保存のきく書類入れ袋を作成し利用して貰う
感動を与える窓口サービスを
役場の職員は、一生懸命町民のサービスに勤めてくれている。私たちも町に
協力し、住みよい町づくりに頑張らなければと、町民を感動させる窓口サービスを
[2]シーメイトホールに「ピアノ」、こころに潤いを。
 人に今ほど人の心のあれ荒んでいる時はない。倫理、道徳の欠落による。
すさんだ人の心に潤いをもたらし、穏やかな安らぎを与えるのが音楽です。
特にピアノの音色は幼い心から大人の心にまで豊かさと潤いを与えるのが
音楽です。シーメートにピアノがないため高い運送代を払って持ち込んだ、
キーボードやエレクトーンで代用したり、カセットテープで我慢したりしてます。
ピアノを弾く人も聞く人も思いは一つ「ピアノ」があったら。町民の夢をかなえて頂きたい。
〇 ニュース
[3]竪坑櫓の問題
1.竪坑櫓「見守り保存」へ
@竪坑櫓は昭和39年国鉄志免鉱業所閉山後、
  独立行政法人「新エネルギー産業技術
  総合開発機構」通称NEDOの所有となる。
  (閉山後42年)
竪坑櫓は昭和18年(1943)
生まれ63歳、まだ若い
A「竪坑櫓を解体したい」と突然NEDOより、
 平成17年度はじめに話が持ち込まれた。
  理由は、平成16年の台風により櫓の
  コンクリート破片が周辺に飛び安全性を危惧
  したうえでの判断。
BNEDOは解体申し出の折、もしも志免町
  が竪坑櫓の保存を希望するのであれば
  周辺土地(7533u)と併せて無償で譲渡する。
C以前の調査によれば、竪坑櫓の改修保存
  の場合も解体の場合も3億円以上の費用
  がかかるといわれていた。現在3億円もの
  費用を竪坑櫓にかけることは難しい。
D竪坑櫓が現状のままで保存が可能で
  あればただで櫓と土地(7533u)が町のもの
  となり、歴史的遺産としても後世に残せる。
  現状のままで「見守り保存」が可能か、
  安全性に問題はないか、について九産大
  プロジェクトチームに調査依頼 し結論を待つ。
九産大検証プロジェクトチーム
メンバーは4人の教授、2人の民間人
の計6名。調査期間は
平成17年4月1日〜10月31日。
E調査報告(専門的な難しい話は別にして)、
  「見守り保存」 は可能。コンクリートの劣化も
  普通の状態。地震、台風等から安全を確保
  するため40mの円形を立ち入り禁止とし防柵
  で囲う。九産大検証プロジェクトチームメンバー
  は4人の教授、2人の民間人の計6名。
  調査期間は平成17年4月1日〜10月31日。
F「見守り保存」の方針発表
  九産大プロジェクトチームの調査結果を検討町益と
  産業遺産を甲斐勘案し、「見守り保存」へ
九産大プロジェクトチームの
調査結果を検討町益と産業遺産を
甲斐勘案し、「見守り保存」へ
イ)志免町の歴史を語る産業遺産
ロ)竪坑櫓と土地(7533u)が無償で町のもの
 となり土地 の有効活用もできる。
ハ)最初の整備には1,100万円余の整地や
  防柵等の費用を要するものの、以後は保険
  その他100万円の諸費用ですむ
G「見守り保存」の運用基準をしっかりつくること。
  「見守り保存」の内容が不明、あいまいな点多し。
  町民の心配は。
「見守り保存」の内容が不明、
あいまいな点多し。町民の心配は。
@なし崩しでドンドンお金が
出ていくのでは?
A安全面は本当に大丈夫か?
B5年おきの見直しを是非実施して欲しい。
@なし崩しでドンドンお金が出ていくのでは?
A安全面は本当に大丈夫か?
B5年おきの見直しを是非実施して欲しい。
イ)「見守り保存」の期限は具体的に明確にすること。
ロ)安全性、その他の事情により「見守り保存」を
 越える事態 が発生した場合は解体も含めて改めて
 民意を問う。
ハ)5年おきに竪坑櫓の健康診断を実施し、
  見直し検討を実施する。
ニ)原則として竪坑櫓には金はかけない
  (必要最小限度)竪坑櫓保存に関する内外から
  の寄付は一切受けない。
  (もし、受け入れるとすれば基金制度を設ける)
2.志免町は戦前の海軍炭坑、戦後の国鉄志免鉱業所に支えられた
@明治、大正、昭和の三代にわたり志免町の発展に
石炭産業は大きな貢献をした。なかでも「海軍炭坑」
の進出により志免は粕屋炭田の中心的存在となる。
大正時代に入るや石炭産業は花形産業となり人口の
大量流入、爆発的人口増。昭和10年には人口
19,500人、昭和14年には志免村から町制へと移行。
この間、農家は農業 のかたわら炭坑関係の仕事に
従事、炭坑と農家との交流さらには、商人も集まり炭坑
―農家―商人の調和のとれた地域経済が構成された
。昭和初期の日本を襲った経済大恐慌も大きなダメージ
とならずそれどころか物資も豊富に出回り病院も地元に
開放され大きな助けとなった。
A終戦後、国営炭坑として引継ぎ、国鉄志免鉱業所
として戦後の日本経済の復興に限りない大きな
貢献を果たした。
B志免鉱業所閉山(昭和39年)、新原炭坑開坑から
閉山まで75年間、明治、大正、昭和の三代志免町
を支えつづけ幕を下ろした。閉山後、人口は激減
(昭和39年17,092人、昭和40年16,859人)
志免町が最も苦しかったとき。しかし、
先人先輩たちは福岡市に隣接する地の利を生かし
宅地化、中小企業誘致に努め、見事に粕屋郡内
一番の成長力ある志免町に成長させてくれた。

明治8年の志免町人口
田富村 37戸 174人
吉原村 52戸 242人
志免村 130戸 658人
南里村 52戸 236人
別府村 86戸 400人
御手洗村 18戸 88人
6ヶ村 375戸 1,798人
明治22年新原炭鉱
明治29年亀山炭鉱
明治39年海軍5坑
明治45年志免村人口3,875人
大正8年参宮線開通
大正15年人口16,021人
昭和14年町制施行18,080人
昭和18年竪坑櫓完成
昭和20年国鉄志免鉱業所へ
昭和39年(1964)閉山75年間

3.竪坑櫓は志免町の歴史のひとこま「保存に賛成」
志免町の歴史を語るとき戦前の海軍炭鉱、戦後の国鉄志免
鉱業所をぬきにしては語れない。暗い悲しいこともあった。
炭鉱爆発事故、強制連行、差別問題等々反省すべき点の
あることも事実。私たちの先人先輩たちは炭産地という厳しい
ハンデーを乗り越え郡内一番の町づくりに尽力してくれた。
堅抗櫓は戦前戦後の炭鉱と共に歩いてきた志免町の歴史を
知る最後の遺産だと考える。お金で買えない
大事なものがある。竪坑櫓もその大事な一つ、宝物に感謝し、
次の世代へ語り継いでいくことが私たちの責務と考え
「見守り保存」をすすめるべきである。
県内一番の成長力の志免町
平成 7年  36,199人
平成12年 37,794人
17年 40,525人
[4]医療制度改革大綱 (高齢者弱者に痛み)
1.増えつづける医療費を支えきれない
@国民健康保険
平成14年 平成15年 平成16年
老人医療対象者 12,496人 13,035人 13,548人
医療費 19億9千万円 19億1千万円 21億6千万円
定年退職者、無職の加入者が増え続き、保険給付金は毎年2億円ずつ増える。
老人保健(75歳以上)
平成14年 平成15年 平成16年
老人医療対象者 3,822人 3,702人 3,601人
医療費 32億8千万円 33億1千万円 35億5千万円
対象者は減少するも医療費は急増、平成16年は前年比2億円以上も増える。
B一般会計から国保、老保への繰入金
平成14年 平成15年 平成16年
国保への繰入金 4億0千万円 4億8千万円 5億7千万円
老保への繰入金 2億2千万円 2億5千万円 2億9千万円
6億2千万円 7億3千万円 8億6千万円
※繰入金とは、国保、老保に一般会計から資金の繰入れを行い補填する
  毎年1億円以上の繰入れ増となり10億円突破は必至。
  一般会計の1割以上に相当する。これ以上の負担は無理、限界。
2.医療制度の改革へ (どう変わる)
現行
0歳〜3歳未満 3歳〜69歳 70歳〜
2割 3割 現役なみ3割
一 般 1割
2006年10月から
0歳〜3歳未満 3歳〜69歳 70歳〜
2割 3割 現役なみ3割
一 般 1割
窓口負担はこう変わる
@70歳以上現役なみ、2割から3割へ。
A現役なみの水準引き下げ、夫婦年収621万円から520万円へ。
B70歳以上者、長期入院患者の食住費加算(例、現在6万4千円から9万6千円へ)
C高額療養費制度、自己負担額上限の引き上げ予定。
D障害者の福祉サービス、2006年4月から原則1割負担。
E診療報酬の引き下げ(予定)
F出産一時金30万円から35万円へ
2008年度から
0歳〜就学前 就学〜69歳 70歳〜74歳 75歳以上
2割 3割 現役なみ3割
一 般 2割 一 般 1割
窓口負担はこう変わる
@0歳から就学前は、2割。
A70歳から74歳は、1割から2割負担へ。
困ったら迷わず役場にご相談を
無保険者(保険料の滞納者)の方の手遅れが心配です。行政に相談早めの
治療をお願します。みなさんの健康は憲法で守られています。
あとがき
「一年の計は元旦」にあり
1月1日 から筋力アップのため「ステップ運動」を始めました。
1年間の継続が目標です。頑張ります。      (牛房よしつぐ)